2026/09/07 18:37
メッセンジャー+ニュースペーパーバッグ
その間を探すような感覚で作ったのが「UKIE」でした。

-使い勝手の良さ
-持ち運びの容易さ
-入れてない時スタイリングとフォルム
そして、ファッションの中に自然に馴染むこと。
ありがたいことに、そういった部分を多くのお客様に評価していただきました。
もともと参考にしていたのは、ヴィンテージのニュースペーパーバッグ。
そもそもの佇まいが良いので、そこにかなり助けられている部分もあります(笑)。
そんな中、少しずつ増えてきたのが、
「UKIEの小さいサイズが欲しい」
という声でした。
正直、最初はあまり前向きではありませんでした。
UKIEはこのサイズだから成立している。
小さくすると、もともと持っていた良さまで変わってしまうんじゃないか。
そんな感覚があったからです。
バッグを考える時、何を参考にしているのか。
以前、ある企業のご招待で、ユーザーと企業が交流する会に参加した時、
「バッグをデザインする時のソースは何ですか?」
と聞かれたことがあります。

その時、こんな話をしました。
既に世の中にある素晴らしいプロダクトを見ながら、
「日常にはまだ無さそうだけど、あったらいいな」
と思うものを考えることがあります。
一方で、昔から続いてきた文化やシーン、音楽、洋服などからヒントをもらうこともあります。
ただ、自分自身は“デザイナー”というより、どちらかというとセレクターやバイヤーに近い目線なのだと思っています。
幼い頃から買い集めてきた国内ブランドやヴィンテージ。
あの頃に服を夢中で見ていた感覚。
「この感じを、今の形にできないか?」
そう考えるところから始まることが多いです。
そして、
「自分が使いたいのはこれだ」
と思って作ったのがUKIEでした。
だから当初は、
素材違いを増やすことも、サイズ違いを作ることも、ほとんど考えていませんでした。

それでも、小さいサイズを作ることにした理由。
LR by LIVERALとして再び活動を進めていく中で、
取引先の方からのお声や、イベント出店のお話をいただく機会が増えてきました。
その一方で、他の仕事との兼ね合いもあり、しばらくはゆっくりとしたペースで活動していました。

再開する時に、まず大切にしようと思ったのが、
これまでお客様からいただいていた声です。
振り返ってみると、本当に多かった。
「小さいサイズが欲しい」
という声が。
そこまで言っていただけるなら、一度ちゃんと向き合ってみよう。
そう思い、数点のサンプルを作りました。

小さくするだけでは、うまくいかなかった。
単純にサイズを縮めれば完成、というわけではありませんでした。
マチを広げてみたり。
内ポケットを付けてみたり。
バッグ上部の入口を変更してみたり。
さらにサイズを調整してみたり。
何度か作り直しながら、UKIEらしさを残せるバランスを探していきました。
そして今回も、一緒にものづくりをしている方々にかなり助けてもらいました(笑)。
いつも本当にありがとうございます。あまりにも技術が高く助けられてばっかりです。
いつかその部分だけきりとったエピソードトークしてみたいものです・・・
結果として、
かなり良いものに仕上がったと思っています。

このフォルムは、かなり絶妙です。
今回、イベントで初めてお披露目しました。
想像していた以上に、手に取って試していただく方が多く、海外から来られていた方にも購入していただきました。
イベントでの販売数も、結果として一番多い商品になりました。
実際に使ってみると、
小さくなったのに、ポケットの使い勝手はほとんど変わらない。
ペットボトルも入る。
使った時の感覚にはUKIEらしさが残っている。
でも、鏡で持っている姿を見ると、
これまでのUKIEとは少し違うスタイリングに見える。
ここが、個人的には一番面白いところでした。

「使う」より、「持ってみる」が近いかもしれません。
もちろん、感じ方は人それぞれです。
ただ、まだUKIEを持ったことがない方にも、
ぜひ一度この「Sサイズ」を手に取ってみてほしいと思っています。
スペックや数字だけでは少し伝えにくいのですが、
持った時の収まり方。
身体との距離感。
鏡で見た時のバランス。
そのあたりを含めて、
「体感してほしい」
という言葉が一番しっくりきます。
最初は作るつもりのなかったサイズでした。
でも、実際に形になってみると、
自分の中でもかなりお気に入りのひとつになりました。
ぜひ一度、手に取ってみてください。
